宮城県で、補助金を使った屋根の塗装について

最近、新聞や様々なネット広告、ポスティングチラシなどで、「補助金を使った屋根の塗装をしませんか」といった謳い文句やお誘いの文面を、目にする機会が増えました。宮城で持ち家をお持ちの皆様の中にも「おっ?補助金が出るのか!」と目を留めた方も多いのではないでしょうか。

当社としては諸々の条件が合致する方にはオススメしますが、結論を言えば「誰にでもオトク」というわけではないので、大々的な宣伝や積極的な営業活動は行っておりません。当記事では、その理由などを少し詳しくお話します。

エコ・省エネ関連で補助金などが出る可能性はあります。

実際に、住宅の新築や購入やリフォームなどで補助金が発生する場合があります。中でも年齢や場所や世帯構成などの条件が少なく、利用しやすいのは、以下に挙げるような「エコ・省エネ」に関する各種補助金ですね。

当社でも屋根の葺き替え、塗装、雪止めの設置や修理、雨樋修理、ガルバリウム鋼鈑を使用しての補強などなど、屋根に関する工事や補修を行っており、お客様にとって得であると思われるケースであれば、火災保険や各種補助金などの利用をオススメしています。

エコのための補助金は、特殊な建材や特殊な塗料を使うため、補助される額以上に負担が増えるケースがあります。

補助金の目的がエコ(つまり消費電力を減らすこと)なので、補助金を受けるための条件ももちろんエコであることが重要になります。

具体的には、ソーラーパネルの設置や、屋内の温度変化を少なくするため(そしてクーラーや暖房を使う頻度を下げようという趣旨です)の断熱材や遮熱材などを使ったリフォーム、などが対象であり、電気の利用量を削減できるような、エコな工事でなければ補助金が出ないわけです。

つまり前提として「エコに効果があると認められる材料」を使う必要があるため、その特殊建材を使った見積りをすると、補助金で得られる金額を差し引いても、普通にやるよりも結果的に高くついてしまうことがあります。

補助金の性格として、もともと「エコに協力してくれるなら、国や自治体が負担の一部を負うよ」という考え方であって、「理由は無いけど一般市民の屋根塗装などのリフォームを何でも助けてあげるよ」という考え方ではない、という点には注意が必要だと思います。「支給の条件」が重要なポイントです。

本当に安く済ませたいなら、単に「安く、長持ちさせること」を目的に屋根塗装の見積りを取った場合と、「エコ目的で特殊な塗料を使って断熱して‥」という条件で見積もりをとった場合とで、その差額と、実際に下りる補助金の額、どちらが多いか比較検討する必要があるかと思います。

一部の施工のみだと効果も限定的なので、体感温度等の変化にご注意…?

そして、屋根の塗装だけを行った場合に、夏場の体感温度がどれだけ変わるか、本当にエコになっているかどうか(クーラーを使う頻度が減っているかどうか)、という点も重要かと思いますが、正直なところ、屋根の塗装だけでは効果は限定的になります。窓、壁、ほか玄関や勝手口などの開口部なども総合的に施工すれば効果も大きくなりますが、屋根の塗装だけでは…やはり「限定的」という表現が妥当かと思います。

とはいえ、例えばお住まいがもともと木や周りの建物に囲まれていて、ほとんど屋根だけが日に照らされている場合などは、屋根の手当だけでも効果が見込めそうな場合もありますし、結局は状況次第ですね。

真に必要とされている方へのご提案は、行います。

と、そのように屋根塗装を行うことでそれなりに効果が見込める環境の方や、リフォームの目的として元から「エコ」が主眼にある方などには、当社でもこういった補助金の利用や、断熱リフォーム工事をオススメする場合もあります。

  • きちんと目的にあっているかどうか
  • 補助金ありきで不必要な高額見積りになっていないかどうか
  • どれだけエコ効果があるのか

要は、損得だけでなく、きちんとこういった部分を考えて費用を比較した上でなら、利用する価値があるかと思います。

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が終了してしまった2021年現在では、ソーラーパネルの設置について「損得」だけで考えた場合は、なかなかオススメしづらいものがあります。が、あくまで災害時の備えとしてや、エコそのものが目的の場合は、まだまだ選択肢として「アリ」だと思います。

補助金の存在を必要以上にプッシュしていたり、過度な期待を煽るような広告にはご注意下さい。

こういった「補助金が受けられますよ」とうたう広告の中には、以下のようなことを伏せているものが多々見られます。

  • どこが出している、何のための補助金か
  • 実際に受けられるかどうか
  • 実際の補助金額は、実績や平均額は

などなど、ご説明するべき詳細を伏せて「得ですよ」という点だけを強調している広告には、ご注意頂ければと思います。実際にはまったく得ではないのに、得をした気にさせるだけの話術テクニックかもしれません…

「保険金だけを受け取る」といった保険金詐欺まがいのお誘いにも、ご注意ください。

インターネットのSNSなどで、「実際には工事を行わずに保険金や補助金を受け取ろう」といった詐欺まがいのお誘いがお目に触れる場合がありますが、非常に問題の多い内容ですので、どうかご注意ください。

セカンドオピニオンが必要な場合はご相談ください。

当社では、皆さまのお宅にとって、本当に必要と思われる設備や役に立つご提案を行っています。本当に得なのかな?と少しでも疑われる場合は、当店までご連絡下さい。お調べ致します。

他にも様々な補助金や保険金が存在します。お客様のケースに合わせて真っ当な方法でご紹介します。

住居に関連する補修や改修につきまして、様々な支援制度や財源があります。しかし、やはりそれぞれ条件がありますので、お一人お一人、一軒一軒についてお調べする必要があります。

例えば、以下のようなケースは、正当な支援の例です。

  • 介護保険利用社のお宅で、手すり設置や段差の解消など、バリアフリー関連工事での補助を利用する
  • 防災用の天水桶を設置して、仙台市での貯水桶設置に関する補助金を受け取る
  • 大和町で3世代が住むための住宅リフォームを行って町の補助金を受け取る
  • 雪や風雨で傷んだ雨樋や外構部分を火災保険で補修する

何かの機会や、もしくはご興味をお持ちになった際に当社までご連絡頂ければ、当社のスタッフが参上してご説明致します。宜しくお願い致します。

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